多くの人が言うように、
「名前」は親から子供への最初の贈り物だと思います。
健康でありますように。
よい縁に恵まれますように。
人を惹きつける魅力的な性格でありますように。
自分の道で大成しますように。
たった数文字の中に、
親の願いは、これでもかというほど詰め込まれる。
……詰め込まれすぎるくらいに。
ただ、プレゼントは思い通りにはならない
渡し手がどれだけ想いを込めても、
その通りに使われるとは限りません。
むしろ、
受け取った側が、何度も何度も使いながら、
自分のものにしていく。
名前も、きっと同じ。
意味を与えるのは親だけれど、
意味を育てていくのは子供。
そんな「最初のプレゼント」。
……にもかかわらず。
感情的で、全然論理的じゃない。
だからこそ、
ITコンサル流の名前付けは、だいたいうまくいきません。
それでは、
ポンコツパパの失敗談、はじまりはじまりです。
① コンサルは、名づけをここから始める
― 子供の名前の要件定義 ―
まず僕が考えたのは、これでした。
名前は、一生使われ続ける
ユーザーインターフェースなのでは?
名刺。
履歴書。
メールの署名。
学校、職場、SNS。
人生のあらゆるタッチポイントに、
必ず表示される。
- 一発で読めるか
- 間違えられにくいか
- 初見でどんな印象を持たれるか
……まさしく要件。
……そうです。名づけとは要件定義なのです。
(この時点で、だいぶ怪しい)
② ロジカルだけど、なぜか響かない…
そこからは、ひたすらチェックリスト。
- 読み間違えられないか
- 書き間違えられにくいか
- 大人になっても違和感がないか
- 海外でもある程度通じそうか
- 苗字と並べたときの音のバランス
- 字画……
1つ1つの項目を潰していき、
いろんな名前を考えては、ボツ。
どれも「良い名前」なはずなのに、
なぜだか、しっくりこない。
ロジカルには正しい。
でも、心が動かない。
……完全に、コンサルあるあるです。
③ 結局、最後は…
我が家の場合、
ある晩、夫婦2人で「いいね」と思った名前が一致しました。
ただし、
最初に作った要件をすべて満たしているかと言われると、
正直、満たされていないものも多い。
そこで、ようやく腑に落ちました。
名前って、
親が完成させるものじゃない。
名づけは「最初の贈り物」にすぎなくて、
どれだけ子供と一緒に育てていけるか、なのだと。
優しい人生を送れば、優しい名前になる。
強く生きれば、強い名前になる。
面白い人生なら、面白い名前になる。
意味は後付けで、いくらでも育つ。
最後に残った、たった一つの基準
だからこそ、最後に大切にしたのは、これだけでした。
この名前を、何度でも愛情を込めて呼べるか。
夜泣きのとき。
眠い朝。
ちょっとイラっとしたとき。
それでも、
ちゃんと呼びたいと思えるか。
その瞬間、ポンコツパパは気づきました。
未完成で、非合理的で、
それでも心から愛おしい名前を、
子供にプレゼントしたいのだなあと。
※ ポンコツパパの考える、夫婦で仲良く子供名づけを行うコツをYoutubeで紹介しています。
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